【交通事故の慰謝料】むちうち・腰痛でもらえる?相場や計算方法を徹底解説
2025年06月29日
みなさんこんにちは 江南市、岩倉市、小牧市にあるハンズ鍼灸接骨院グループです。
交通事故に遭われた皆様、心身ともに大変な思いをされていることとお察しいたします。怪我の治療に加え、気になることの一つに「慰謝料」があるのではないでしょうか?
「交通事故でむちうちや腰痛になった場合でも慰謝料はもらえるの?」 「慰謝料の相場ってどのくらい?」 「どうやって計算されるの?」
今回は、交通事故後に支払われる慰謝料について、接骨院の視点から分かりやすく解説していきます。
交通事故の慰謝料とは?
交通事故の慰謝料とは、交通事故によって被害者が受けた精神的な苦痛に対して支払われる賠償金のことです。怪我の治療費や車の修理費用などとは別に支払われます。
慰謝料には、主に以下の2種類があります。
- 傷害慰謝料(入通院慰謝料): 交通事故による怪我で入院や通院をしたことに対する慰謝料。
- 後遺障害慰謝料: 後遺症が残ってしまった場合に支払われる慰謝料。
今回のブログでは、交通事故後の比較的早期に問題となる 傷害慰謝料(入通院慰謝料)を中心に解説していきます。
むちうち・腰痛でも慰謝料はもらえるの?
はい、交通事故によるむちうちや腰痛でも、慰謝料は支払われます。
たとえレントゲンなどの画像検査で明確な異常が見つからなかったとしても、医師の診断に基づき、症状があり治療が必要と認められれば、慰謝料の対象となります。
「軽い怪我だから…」と我慢せずに、しっかりと医療機関を受診し、適切な診断と治療を受けることが大切です。
傷害慰謝料(入通院慰謝料)の相場は?
傷害慰謝料の金額は、以下の要素によって変動します。
- 治療期間(入院期間+通院期間)
- 実治療日数
- 傷害の程度
慰謝料の算定基準には、主に以下の3つがあります。
- 自賠責保険基準: 自賠責保険が定める最低限の基準。
- 任意保険基準: 各保険会社が独自に定める基準で、自賠責保険基準よりも高くなることが多い。
- 弁護士基準(裁判基準): 過去の判例に基づいて算定される基準で、一般的に最も高額になる。
一般的に、弁護士基準で算定された慰謝料が最も高額になることが多いですが、ご自身で保険会社と交渉するのは難しい場合もあります。
【慰謝料の計算例(自賠責保険基準)】
自賠責保険基準では、傷害慰謝料は以下のいずれか少ない方の金額で計算されます。
- 4,300円 × 総治療期間
- 4,300円 × (入院日数 + 実通院日数 × 2)
例えば、
- 治療期間3ヶ月(90日)、実通院日数20日の場合: 4,300円 × 90日 = 387,000円
- 入院日数0日、実通院日数20日の場合: 4,300円 × (0日 + 20日 × 2) = 172,000円
※上記はあくまで自賠責保険基準による計算例です。任意保険基準や弁護士基準では、これよりも高額になる可能性があります。 ※2020年4月1日以降に発生した事故に適用される基準です。
慰謝料請求の流れ
一般的な慰謝料請求の流れは以下の通りです。
- 医療機関での受診・治療: まずはしっかりと医師の診断を受け、治療に専念しましょう。
- 保険会社への連絡: 交通事故に遭ったことを保険会社に連絡します。
- 治療経過の報告: 定期的に保険会社に治療の状況を報告します。
- 示談交渉: 治療が終了したら、保険会社から示談金の提示があります。
- 示談成立・慰謝料の支払い: 示談内容に合意したら、慰謝料が支払われます。
慰謝料で損をしないために
保険会社から提示される慰謝料の金額が、必ずしも適正な金額とは限りません。特に、任意保険基準は保険会社によって異なり、弁護士基準と比較すると低額になることが多いです。
もし、提示された慰謝料の金額に疑問がある場合や、保険会社との交渉に不安を感じる場合は、弁護士に相談することをおすすめします。 弁護士に依頼することで、適正な慰謝料を受け取れる可能性が高まります。
また、私たち接骨院も、患者様の治療経過や症状について、医師や弁護士と連携を取りながら、適切なサポートをさせていただきます。